2025年4月10日 発行
発行責任者 内藤牧
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このたび、センター長に就任いたしました 内藤 牧 です。2024年5月から川崎勤務となり2年目を迎えましたが、センター長としてはまだまだ行き届かないことばかりです。足りないところはいろいろな方から助言をいただき、これまで通りセンターが皆様にとって安心して利用できる場所でありつづけるよう、スタッフとともに運営に励みたいと思っています。そして、新年度を迎え新しいスタッフが2名仲間入りすることになりましたのでご紹介します。録音製作担当の 大城 まゆみ と貸出担当の 川内 久恵 です。後の本誌で、自己紹介をさせていただきますので楽しみにお待ちください。
さて、新年度最初の大きなイベントは「春のコンサート」になります。昨年春のコンサートではジャズを楽しんでいただきましたが、今年は、ヴァイオリンとピアノによるクラシックコンサートです。この企画は、クラシック音楽講座担当の田口さんのご尽力により実現しました。ピアノ演奏の 草 冬香(くさ ふゆか)さんと田口さんはお知り合いで、田口さんのセンターでの活動を知り、ぜひ何か協力したいと申し出てくださったそうです。ヴァイオリンの 岩田 恵子 さんは、草さんと何度も共演されている方で、センターの活動を草さんから聞いた上で、ぜひご自身も参加したいと言ってくださったそうです。ご出演が決まってから知ったことですが、岩田さんは、活動の拠点にしているオランダからはるばる来日してくださるとのことなのです。おふたりのあたたかいお気持ちがこもった今回のコンサート、きっと皆様を笑顔に、そして素敵な気持ちにしてくださると思っています。ぜひご期待ください。
定期的なイベントや特別なイベントだけでなく、いろいろな場面で皆様の笑顔がたくさん見られることを目指して新年度をスタートいたします。これまでと同様に、どうぞよろしくお願いいたします。
上半期の上映作品は229号でお伝えしましたが、このたび下半期の上映作品が決まりました。あらためまして、年間のスケジュールと上映作品をお知らせします。上映開始時間は13時30分で、予約制です。
日本郵便株式会社は、1級または2級の身体障害者等で、受付期間内に申し込んだ方に「青い鳥郵便葉書」を無償で配付しています。
当センターが入っている建物「ふれあいプラザかわさき」の1階の開放スペースは食事をおとりいただくことができません。当センターのお部屋は空いていればご利用いただけますが、イベント前にはなるべく食事を済ませてご来所いただきますよう、お願い申し上げます。
歩行訓練士の田村です。
メルマガの209号でバンジージャンプについて書きましたので、昨年度は他にどんなことをしていたのかをお伝えしようと思います。
1つ目はスキーです。新潟の津南で友人と2泊3日を全てスキーに費やす旅をしてきました。滑るのは小学生のとき以来なので、スキー場に着くまでは不安ばかりでした。ですが、初級者コースを何回か滑ってみると身体が覚えているのか案外滑れるようになり、初日の内に中級者コースに挑戦してみたりしました。
2日目のお昼前に友人から「お試しで上級者コースに挑戦してみよう」と言われ、調子に乗っていた私は二つ返事で了承、意気揚々と上級者コースに向かいました。スタート地点に着くと続くのは坂というより崖、しかもスタート地点は後戻りができない場所にありました。先ほどまでのテンションはどこへやら、おそるおそる坂に入るともう止まることができません。全身で風を受けながら下まで駆け抜けていきます。幸いにも転ばずに滑り終えることができましたが、心臓がバクバクする体験でした。それから2日目はずっと初級者・中級者コースを巡り、3日目に筋肉痛でうめくのでした。
2つ目はパラグライダーです。静岡の伊豆で体験してきました。今回選んだのは、最寄り駅から車で近くの山にあるパラグライダーのスポットまで送迎してもらい、ハーネスを着けてプロの方と一緒に飛ぶタンデムフライトのコースです。このコースには体重制限があり、数カ月間だけですがダイエットをしていました。
さて、飛んだ時の感想ですが、「浮く」というのが一番近いです。一緒に飛ぶ方がパラグライダーを開き、下から持ち上げられるような感覚があったと思えば、いつの間にか地上数十メートルまで上昇。当日は快晴で、房総半島や富士山も見ることができました。
風を感じながらエリア内を飛び回り、最後には身体が地面に平行になるまで振ってもらったりとアクティビティ要素もばっちりです。重力を横に感じる体験は初めてで、途中から笑いが止まらない状態になりました。時間は15分程度でしたが、体感としては5分にも満たないくらい良い体験となりました。
振り返ってみると昨年度は風を感じるものが多かったので、今年度は海にも足を延ばしてみたいと考えています。
皆様、こんにちは。iPhone、パソコン訓練担当の田中です。
先日、当センターで2カ月に1回開催しているヨガに初めて参加しました。2年前、全盲になってから外出やスポーツ、散歩などをする機会が極端に減っており、運動不足を感じていたからです。
参加する前の印象は、私はヨガ未経験者なので先生の指示についていけるのかな?独特のヨガポーズをさせられて辛いのかな?などと思っておりました。実際にヨガを体験してみると、先生の指示は分かりやすいのですが、時々理解できずに戸惑っていると、すぐにサポートの方が近づいてきて手を取り優しく教えてくれました。また別の参加者が戸惑っていると、サポートの方がすぐに教えてくれていました。
これなら未経験の私でも安心してヨガを体験できます。それに、昔テレビで見た苦しそうなヨガポーズはありません。簡単な動作が多く、例えば座ったまま右足の指と左手の指を交互に間に挟んで握りしめ、そのままゆっくり足首を回します。途中苦しい場合は、無理しなくて休んでくださいと声かけもありました。
ヨガを体験しているとジワジワと汗が出てきて、普段使わない筋肉を使っているなと実感できる体験でした。そしてヨガの先生がとても明るく、参加者の方々と楽しそうに会話をされており、その場にいるだけで元気になれ、また参加したいなと思うイベントでした。
突然の私事で恐縮ですが、昔の話をさせてください。私の実母が病気になった際、私は介護休業を取得して実家に帰り、母の最期を看取ることができました。このたびセンター長に就任した内藤と私は当時日点の用具事業課で働いていました。内藤は、私が安心して休めるよう環境を整え、復職を待っていてくれました。その頃の内藤はひどい花粉症でマスクをしていましたが、マスクの上から覗く眼差しが優しく、あれから17年たった今でも、あの時の瞳を忘れることはありません。
視覚障害者をとりまく社会状況は刻々と変化しております。変化に柔軟に応じながら、2025年度もセンター職員は利用者様にあたたかい眼差しを向けられるよう仕事をしてまいります。1年間、どうぞよろしくお願いいたします。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
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ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
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メールマガジンは ここまでで終わりです。